INTERVIEW
頑張った分だけ評価してくれる、
そんな当たり前のことが、
じつは希少価値でもあります
- 宇田紫香
- セールスライター
INTERVIEW
私は現在、マーケティング事業部で、マーケティングやセールスライティングのセミナー講師をしています。まだ入社2年目ではありますが、入社して3ヶ月くらいから20人程度の中小企業の経営者に向けたセミナーを受け持っています。「テンプレート習得コース」という体験セミナーで、テンプレートを利用した売上の伸ばし方、マーケティングの手法、セールスライティングの導入編などをお伝えさせていただいています。私の父も祖父も経営者でした。滋賀県の田舎の出身なので、知っている大人は経営者ばかりで、ずっと「自分も経営者になりたい」と思っていました。ですから、大学に入ってからも、自分でいろいろな活動をしていました。経営者の本をたくさん読んで勉強したり、セミナーに参加したり。また、実際に経営者の方に会いに行って、「どうしたら起業できますか?」とか「どうすれば社長になれますか?」といった質問をしていました。
大学2年生のときにはニューヨークに1年間留学しました。留学の目的は、英語でコミュニケーションができるようになり、将来の仕事に活かすこと。また広告にも興味を持っていたので、ニューヨークだったら最先端の広告がいっぱい見られると思っていました。1年間の留学で、英語を話せるようにはなりましたが、いろんな文化を受け入れているニューヨークという土地柄の影響か、「英語で仕事がしたい」ではなく「多様な価値観を持つ人と出会える仕事がしたい」という思考に変わりました。そんなとき、ダイレクト出版のフェイスブック広告が目に留まったんです。「君はマジメに将来の事を考えているか? そのために一生懸命努力することができるか? だったら普通じゃ体験できない、将来役立つこんな仕事をしてみないか?」という代表の小川の言葉を見たとき、仕事内容もわからないのに、まさしく「私のことだ」と思い、面接を受けることにしたのです。大学3年生の夏のことでした。
私は将来について真面目に考えていました。そのために一生懸命に努力もできる。ただ、もっと努力したいけれど、何をしたらいいかわからない。当時の私は、そういう歯痒さを抱えていたのです。最初は、関連会社の経営科学出版で、経済評論家の三橋貴明先生を担当させていただきました。私は経済についてまったくの無知だったため、商品のことを知るだけでも、ものすごく時間がかかったりなど大変ではありましたが、まさしく他では体験できないことを学ぶことができました。結局、卒業するまでの1年半ほど、インターンとしてお世話になったのですが、就職したのは別の会社でした。「一度いろんな会社を見てみたい」という思いもあり、就職活動をしたのです。いろいろな会社の説明を聞いているなかで、ある会社の「仕事を通して人間的に成長していく」という理念に心惹かれました。その会社とは、転職サイトを運営し
ているエン・ジャパンという会社です。創業者から熱い思いを聞いたり、社員のみなさんが楽しそうに仕事をしている姿を見て、その会社に徐々に気持ちが傾いていきました。また、当時のダイレクト出版は女性が少なく、まだ女性のマネージャーもいなかったのですが、エン・ジャパンでは女性のマネージャーも多く、取締役の女性もいたので、「ここだったら女性でも活躍できそう。頑張れる環境だな」と思ったのも大きかったです。社内に女性のロールモデルがいることが一番の決め手となり、エン・ジャパンにお世話になることを決めました。
エン・ジャパンでは、もともとダイレクト出版でマーケティングとセールスを学んでいたこともあり、営業成績全国1位を達成できました。入社半年後くらいから同期の15人をまとめるチーフという役割をいただき、同期のみんなの売上目標を達成するお手伝いをするようにもなりました。自分がしていることを他人に言語化して伝えることが難しく、他人を動かすことにはものすごく苦労しましたが、最終的にみんなで目標を達成できたときは、本当に嬉しかったです。苦しいことを乗り越えた先の達成感、それが仕事の楽しさの醍醐味でもあると実感した体験です。2年目になると、部下を持つ立場になりました。でも、まったく社会人経験のない新人を教育するわけですが、「仕事との向き合い方」や「なぜ仕事をするのか」といったモチベーションを上げるところからだったので、教育をするなかで私のなかにもモヤモヤした思いが湧き起こってきたのです。また、私はセールスとマーケティングが好きだったので、これからリーダー、マネージャーと進んでいくなかで、「まだマネジメントという仕事をやりたくないな。もっと自分の能力を高めたいな」と、今後のキャリアについても思い悩んでいました。そんなとき、ダイレクト出版の近くにあるスターバックスで、インターンのときの同期に遭遇しました。後日、もうひとりの同期と3人でご飯を食べに行き、近況報告をしつつ、現在の悩みについても相談したのです。すると2人は「だったらダイレクト出版に戻ってきたらいいやん」と言ってくれて、その日のうちに人事の担当者に連絡してくれたのです。ダイレクト出版での仕事のやりがいは2つあります。ひとつは頑張った分だけしっかりと評価してもらえること。
普通の会社は、成果を出しても、給料は他の人と同じだったりしますよね。極端な話で言えば、売上がゼロの人と売上が1000万円の人でも給料が同じということもあるわけです。でも、ダイレクト出版は違います。頑張ったら給料も上がるし、月給のインセンティブもいただけます。もうひとつは、仕事の内容についてです。前職では経営者の方
の人材採用のお手伝いをしていたのですが、人材難ということもあり、なかなか優秀な人が市場に出てこないのが実情でした。「優秀な営業が欲しい」という要望があっても、それに応えることができない状況もありました。でも今は、中小企業の経営者の方に直接セールスやマーケティングをお伝えできるので、経営者自身が自分で売上を上げたり、そのための仕組みを構築できるようになります。そのための貢献ができることがやりがいになっています。
セミナーを受けた経営者の方から、「すごく学びになった。これからの自分の事業に活かしていけそう」と言われたときは嬉しかったです。また、セールス・マーケティングの本コースに参加するかどうか迷っていた社長さんがいたのですが、私は「絶対に学んだほうがいい」と思ったので、かなり強くクロージングしたことがあります。その社長さんから「本当に売ってくれてありが
とう。あのとき、ちゃんと売ってくれなかったら、この場にいなかったよ」という言葉をいただいたときは、これからも必要な人にしっかり価値を伝えて購入の後押しをしていきたいと思いました。
結局、「経営者になりたい」とずっと思っていましたが、何か売りたいものがあったわけでも、やりたいことがあったわけでもなく、わからないまま突き進んできた感じです。今は独立したいという気持ちは小さくなりました。それよりも「誰かの役に立つ仕事がしたい」と思っています。社内の上司の期待を超えるような働き方をしたいですし、サービスを提供している何千人もの方に頼られるような関係を築いていきたいとも思っています。