INTERVIEW
家庭を犠牲にせず仕事にも全力投球!
そんな働き方ができる「在宅勤務」のススメ
- 真田暁子
- インベストメントカレッジ
INTERVIEW
新卒採用でソニー・アメリカに入社して以来、ずっとアメリカでキャリアを積んできた私が、十数年ぶりに日本への帰国を決めたのは、夫が転勤で日本に帰ることが決まったからでした。
もともとアメリカ・シリコンバレーで働く日本人として、現地コミュニティで出会った私たち。結婚後もしばらくはそれぞれの仕事に邁進していましたが、「そろそろ子どもが欲しいね」と話していた矢先に彼の転勤が決まったのです。さすがに日本とアメリカに分かれて生活することはできないと思い、退職して一緒に帰国することを決意しました。
私にとって、夫の転勤先はまったく見知らぬ土地でした。友だちや親戚もおらず、キャリアを断絶させたくもなかったので、帰国後はなるべく早く仕事を再開したかった。そこで選んだのが、前職の経歴とスキルを活かした派遣社員です。派遣社員なら採用選考にそれほど時間がかからず、専門性の高い職種なら比較的早く正社員になることも可能だからです。
前職では、ソニーのプロダクトを手がけるエンジニア部門のプロジェクトマネージャーとして、アメリカマーケットとメキシコ・カナダマーケットを担当していた私。派遣先でもプロジェクトマネージャーとしての職域で、海外との折衝業務に当たっていました。
コロナ禍で在宅勤務は当たり前のようになりましたが、私がダイレクト出版に入社した2014年当時は、まだそれが可能な職場は限られていました。友人たちも、今でこそリモートで在宅勤務ができる人が多くなりましたが、当時から在宅で働いていたのは私だけです。ダイレクト出版は、コロナ禍以前から在宅勤務が可能なようにインフラが整えられていた稀有な会社の1つでした。
決め手となったのは、代表の小川が執筆した採用ホームページのメッセージです。考え方がとても明晰で、かつ先進的。成果主義というのも、ずっとアメリカで働いてきた自分の肌に合っていると思いました。仕事の内容云々よりも、まずその社風に「面白そうな会社だな」と感じたのを覚えています。
そこで、「秘書」という職種でしたが、採用試験を受けることにしたのです。ずっとプロジェクトマネージャーを務めてきたので、秘書というのは未経験でしたが、面接のときに話を聞いてみると、プレゼン資料の作成や翻訳業務、また社内報の制作など、どちらかといえば小川のアシスタント的な業務が中心とのこと。それなら秘書としての専門知識がなくても何とかなりますから、当たってくだけろの精神で取り組むことにしました。
しばらくすると、小川のアシスタント業務だけでなく、他の事業部からもプレゼン資料や商品スライドの作成依頼が舞い込むようになりました。そうやっていろんな事業部の仕事や商品を見ていると、なんだかすごく面白そうなんですよね。
それまでダイレクト出版のカルチャーは間違いなく面白いと感じていましたが、商品に対しては漠然としたイメージしかありませんでした。それが事業部と直接、仕事で関わるようになって、「なるほど! こういうプロダクトを販売しているのか」という
ったのですが、意外にもこの仕事は私に向いていました。というのも、広告運用で成績を上げるためにはPDCAのサイクルをきちんと回すことが重要なのですが、それは私が前職で徹底して身に付けてきたことだったからです。
PDCAと は、Plan( 計 画 )、Do( 実 行 )、Check( 評 価 )、 Action(改善)のことで、このサイクルを繰り返しおこなうことで業務の最適化を図ります。チームを率いるプロジェクトマネージャーにとっては必須とも言える基礎的なスキルですが、広告運用においても、仮説(Plan)を立てて実行(Do)し、検証(Check)して改善(Action)していくというプロセスが非常に私はダイレクト出版の強みを「スピード感」だと思っていますが、それも検証データを素早く集められるから。たとえ結果が悪くても、そもそもデータがなければ検証のしようがありませんから、それをスピーディに集められるのはすごい強みなのです。
今、私はダイレクト出版の関連会社であるインベストメントカレッジで、米国株の投資情報を伝える仕事をしています。じつは最初に事業部に異動するとき、小川から部署の希望を聞かれて真っ先に挙げたのがインベストメントカレッジだったんです。もともと投資に興味があり、しかも自分の生活に直結する知識ですからね。当時は実りませんでしたが、数年越しで願いがかなったことになります。
私が手がけている広告は、主にマーク・フォードというアメリカ人による『大富豪の投資術』という書籍と「銘柄レポート」です。マーク・フォードは投資家であり起業家でもあって、これまでにいくつものベンチャービジネスを立ち上げ、その多くを数億円以上の規模にまで育て上げてきた人物。一例を挙げれば、フロリダのパームビーチで小さな金融系出版社を立ち上げ、年間売上135億円規模にまで成長させています。現在は自身の「富の構築法」について執筆しつつ、パームビーチでのんびり過ごすというとてもうらやましい生活を送っています。しかも、彼の別荘には東京ドーム1個分くらいの庭が付いている(笑)。一般の規格からはかけ離れた世界的な富豪です。
周囲のママ友たちの話では、赤ちゃんを抱えたお母さんが働くとなると、今でも時短勤務やパートしかないというのが現状のようです。子どもは急に熱を出したりするので、会社を早退したり、仕事が遅れたり、大事な会議を欠席せざるを得ないということはどうしても起こります。
ところが、日本ではそれに対応する仕組みがまだ発達していません。日本の時短勤務だと、「いつ早退するかわからない人には仕事を任せられないよ」となりがちで、それで仕事へのやりがいがどんどん失われてしまうと嘆く声をよく耳にするのです。
ダイレクト出版の場合、自分の時間の使い方は自分で決められるので、子育てによって作業が遅れたとしても、あとで巻き返すことができます。私にとって、そこが一番いいところです。